Lark 比較2026-07-103 分で読めます

Lark と Slack、コストで比べると何が違うのか

Slackの無料プランで足りなくなるのはいつか。有料化のタイミングと、Larkに寄せた場合のコスト差を、中小企業の目線で正直に整理します。

TM

中田 純平 — ツナイデ・ムスブ

熊本市 / AI 実装スタジオ

Lark 比較

Lark

vs Slack

結論から言います。Slackを単体で使っていて不便がないなら、コストだけを理由に乗り換える必要はありません。差が大きくなるのは、Slackに加えて会議ツール・ドキュメント・タスク管理を別々に契約している場合です。

Slackで有料化が必要になるのはいつか

多くの会社で最初に壁になるのは、メッセージ履歴です。無料プランでは過去のやりとりをさかのぼれる範囲に制限があり、「あの指示、いつ出したっけ」が探せなくなります。

現場でよく起きるのは、この3つのタイミングです。

  • 過去のやりとりを検索したいのに、必要な投稿が見えなくなった
  • 外部の協力会社をゲストとして招きたくなった
  • 誰がどのチャンネルに入っているか、管理しきれなくなった

このどれかに当たると、有料プランの見積もりが視野に入ります。

「ツールの数」で見ると差が出る

Slackはチャットツールです。会議は別、ドキュメントは別、タスク管理は別に契約している会社が多いはずです。

Larkは、そのあたりを1つにまとめる設計になっています。比べるべきは「チャット同士の値段」ではなく、同じ仕事を回すのに何本の契約が必要かです。

比較軸 Slack を中心に組む場合 Lark に寄せる場合
チャット Slack Lark(標準)
ビデオ会議 Zoom などを別契約 Lark 会議(標準)
ドキュメント Google Workspace などを別契約 Lark ドキュメント(標準)
表計算・簡易データベース スプレッドシート+別ツール Lark Base(標準)
承認・稟議 紙、メール、または別SaaS Lark 承認(標準)
契約本数 3〜4本になりがち 1本に寄せられる

金額は人数と契約形態で変わるので、ここでは断定しません。ただ、契約が3本から1本になれば、支払いも管理も軽くなるという構造は、規模に関係なく効いてきます。

それでもSlackが向いているケース

正直に書きます。次のような会社は、Slackのままがよいと思います。

  • 開発チームが中心で、GitHub や CI との連携を深く使い込んでいる
  • 社外のコミュニティやクライアントとSlackでつながっていて、そこが仕事の入口になっている
  • すでにSlackの有料プランで満足していて、他のツールも困っていない

Slackの連携エコシステムは厚いです。そこに乗っている会社が、コストだけを見て動くのは損になります。

Larkが効くのは「バラバラだった会社」

逆に、Larkが効きやすいのはこういう会社です。

  • 連絡はLINE、資料はメール添付、日報は紙かExcel、と手段が散らばっている
  • パソコンをあまり触らない現場スタッフがいて、スマホ中心で回したい
  • ツールを増やすたびに「またIDとパスワードが増える」と言われる

情報が散らばっているほど、1つにまとめる効果は大きくなります。

明日からできる一歩

いきなり全社で切り替える必要はありません。部署を1つ、業務を1つだけ選んで、Larkの無料プランで2週間試してください。

おすすめは日報か、シフトの連絡です。毎日発生して、今のやり方に不満が出やすいところから始めると、続くかどうかがすぐ分かります。

そこで手応えがなければ、無理に広げないほうがいいです。判断材料が増えるだけでも、その2週間には意味があります。

よくある質問

Q.Slackを使っています。今すぐ乗り換えるべきですか。

いいえ。Slackが問題なく回っていて、履歴も足りているなら、無理に動かす理由はありません。検討する価値があるのは、有料化の見積もりが出たときと、Slack以外にも会議・ドキュメント・タスクのツールを別々に契約しているときです。

Q.Larkの無料プランはどこまで使えますか。

小規模なチームであれば、チャット・ビデオ会議・ドキュメント・Base(データベース)まで無料の範囲で試せます。ただし人数やストレージには上限があるため、最新の条件は公式サイトで確認してください。

Q.移行のときに過去のやりとりはどうなりますか。

チャット履歴をそのまま完全に引き継ぐのは簡単ではありません。実務では「過去はSlackを読み取り専用で残し、新しいやりとりからLarkに移す」という進め方が現実的です。

ほかの記事