「月いくら」ではなく「何時間短くなるか」で値段を決めるとき、何が起こるか
コンサル業界の値段の付け方は、20年遅れています。Outcome(成果)で値段を付け直すと、お客様も提供者も楽になる理由を整理しました。
中田 純平 — ツナイデ・ムスブ
熊本市 / AI 実装スタジオ
ビジネス論
「月いくら」ではなく「何時間短くなるか」で値…
先に結論を言います
値段は「時間 × 単価」ではなく、**「削減時間 × 顧客時給」**で決める時代に来ています。客単価と継続率が同時に上がります。
「月 5 万円です」という値付けの、おかしなところ
「うちのサービスは月 5 万円です」——この値付け、よく考えると変です。
お客様が買いたいのは「5 万円分の時間」ではありません。買いたいのは **「現場が回ること」**です。
にもかかわらず、値段は提供者側の工数で決まっている。ここに20年分のズレがあります。
Outcome Pricing とは何か
提供する『結果』で値段を決める考え方です。
たとえば「毎月 80 時間短くなる」と約束し、達成しなければ返金する。売っているのは作業時間ではなく、削減した時間そのものです。
メリットは3つ
- お客様の意思決定が速くなる — 時給 × 時間で ROI を自分で計算できるから
- 提供者は「本当に効果が出るか」だけに集中できる — 工数を積む理由がなくなる
- 解約率が下がる — 効果が数字で見えるから、続ける根拠が残る
デメリットも2つ、正直に書きます
- 約束した時間に届かない場合、返金リスクを負う
- 短期的には 客単価が下がる可能性がある
ここを隠して勧める会社は信用しないでください。
ただし長期の LTV(お客様1人あたりの生涯売上)で見ると、成果連動のほうが 1.5〜2 倍になるという海外データもあります。短期の単価と引き換えに、継続と紹介が積み上がる構造です。
私たちの方針
ツナイデ・ムスブも、2026 年下半期から Outcome 価格を標準にしていきます。
明日からできる一歩
自社のサービスを1つ選び、**「これは月いくらか」ではなく「これはお客様の何時間を消すか」**で書き直してみてください。書けない場合、それは値付けの問題ではなく、提供価値の輪郭がまだ定まっていない、というサインです。
本記事は公開データをもとにした編集記事です。内容は分析と見解であり、効果や成果を保証するものではありません。
よくある質問
Q.成果が出なかったら、本当に返金されるのですか。
約束した削減時間に届かなければ返金する、という設計です。だからこそ、事前に「何をどれだけ短くするか」を数字で握ってから始めます。
Q.削減時間はどうやって測るのですか。
導入前に対象業務の所要時間を記録し、導入後に同じ条件で測り直します。測れない業務は、そもそも成果連動の対象にしません。
Q.月額課金と、どちらが得ですか。
効果が出る前提なら成果連動のほうが判断しやすく、効果が読めない業務なら月額のほうが安全です。業務ごとに使い分けます。
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