熊本の製造業で日報を紙からLarkに移す手順とBaseでの作り方
熊本の製造現場で紙の日報をLark Baseに移す手順を、作り方と「現場が本当に入力してくれるか」の見極めまで正直に整理しました。
中田 純平 — ツナイデ・ムスブ
熊本市 / AI 実装スタジオ
先に結論を言います
紙の日報をLark Baseに移す作業自体は半日で終わります。難しいのは作ることではなく、現場が毎日入力を続けてくれるかどうかです。項目を減らし、スマホで30秒で終わる形にできれば定着します。逆に紙の項目を全部そのまま移すと、まず続きません。
Lark Baseは、表計算のような「表」に入力フォームや自動集計をつけられるアプリ作成機能です。専用の日報システムを買う前に、まず試せる選択肢として向いています。
なぜ紙の日報をやめたいのか、目的をはっきりさせる
目的が「集計をやめたい」のか「情報共有を速くしたい」のかで、作り方が変わります。まずここを決めます。
熊本の製造現場でよく聞く困りごとは、だいたい次の3つです。
- 手書きの日報を事務員がExcelに打ち直していて、月末に何時間もかかる
- 不良やトラブルの報告が翌朝まで上がってこない
- 誰がいつ何をしたか、後から探せない
このうちどれを一番先に解決したいかを1つだけ決めます。全部いっぺんに直そうとすると、項目が増えて現場が入力しなくなります。
Lark Baseで日報を作る手順
実際の作成は次の5ステップです。パソコン1台あれば半日で組めます。
- Larkで新しいBaseを作り、「日報」というテーブル(表)を1つ用意する
- 列(項目)を作る。日付・氏名・現場や工程・作業内容・数量・トラブル有無・写真、この程度に絞る
- 入力用の「フォームビュー」を作る。現場はこのフォームだけ見えればよい
- スマホのLarkアプリでフォームを開き、実際に自分で1件入力してみる
- 集計用に「ダッシュボード」で日別・人別の合計を出す
ポイントは、現場が触るのはフォーム画面だけにすることです。表の全体を見せると「難しそう」で身構えます。フォームは質問に答えるだけなので、LINEのアンケートに近い感覚で入力できます。
入力があったら自動で班長に通知を飛ばす、といった仕組みも作れます。詳しくはLark Baseの自動化機能でノーコード通知・レコード更新を組む方法にまとめています。
現場が入力してくれるかを見極める3つの基準
定着するかどうかは、導入前にある程度読めます。次の基準で判断してください。
| 見極めの軸 | 続く形 | 続かない形 |
|---|---|---|
| 入力にかかる時間 | 1件30秒〜1分 | 1件5分以上 |
| 入力する項目数 | 5〜7項目 | 15項目以上 |
| 入力する端末 | 各自のスマホ | 事務所の共用PC1台 |
| 選択肢の作り方 | ボタンで選ぶ | 毎回手で文字入力 |
| 誰が入力するか | 本人が現場で | 事務員が代理で清書 |
右側の形になっていたら、いくら良いシステムを作っても現場は使いません。特に「共用PC1台に並んで入力」は、熊本の製造現場でよく失敗するパターンです。全員がスマホで打てる形にしてください。
もう1つ大事なのは、紙をいきなり全廃しないことです。最初の2週間は紙とLark併用でよいので、現場に慣れる時間を与えます。
項目を減らすときの考え方
紙の日報にある項目を、そのまま全部移してはいけません。次の順で残す項目を決めます。
- 集計に使う数字(生産数・不良数など)は残す
- 後から検索したい情報(現場名・工程名)は選択式で残す
- 「所感」「特記事項」のような自由記述は1つだけに絞る
- 誰も見返していなかった項目は思い切って削る
紙の日報は、長年の間に項目が足されて肥大化していることが多いです。移行はそれを見直す良い機会になります。
ExcelやLINEで足りている場合は無理に移さない
今Excelで日報をうまく回せていて、集計にも困っていないなら、無理にLark Baseへ移す必要はありません。判断の目安はLark BaseとExcelの違い。Excel運用が限界を迎える瞬間にまとめています。
人数が少なく、報告がLINEで足りているうちは、まずそこから整理するのが現実的です。製造業全体でどこから紙をデジタルに移すかは製造業でLarkを使う進め方も参考にしてください。
料金の目安
Larkには無料プランがあり、少人数なら費用をかけずに日報を試せます。有料のProプランは1ユーザーあたり月額¥1,420です(2026年8月7日時点、公式サイト記載)。
無料プランの人数やストレージの上限は公式サイトに数値の記載がないため、導入前に最新を確認してください。まず無料で作って現場が使うか確かめ、必要になってから有料に切り替える進め方が安全です。
出典
- Lark 公式料金ページ(2026年8月7日確認)
料金・機能は確認日時点の公式サイトの情報です。最新は各公式サイトでご確認ください。
明日からできる一歩
今日、自社の紙の日報を1枚手に取り、項目に赤ペンで「集計に使う」「検索したい」「誰も見ていない」の3つの印をつけてください。ここから移すべき項目が5〜7個に絞れれば、Lark Baseでの日報化は動き出します。
よくある質問
Q.Lark Baseで日報を作るのにプログラミングの知識は必要ですか
必要ありません。表に列を足していく感覚で作れ、入力フォームや集計もマウス操作で設定できます。パソコン操作に慣れた人なら半日で日報の形は組めます。
Q.無料プランのままで製造現場の日報は運用できますか
少人数であれば無料プランでも日報の作成と入力は試せます。ただし人数やストレージの上限は公式サイトに数値の記載がないため、導入前に最新を確認してください。
Q.現場のスタッフがスマホ入力を嫌がる場合はどうすればいいですか
入力項目を5〜7個に絞り、1件30秒で終わる形にするのが先決です。それでも抵抗があれば、最初の2週間は紙と併用し、慣れてから紙を減らしてください。
Q.紙の日報の項目は全部Larkに移すべきですか
移すべきではありません。集計に使う数字と検索したい情報だけ残し、誰も見返していなかった項目は削ります。全項目を移すと入力が重くなり定着しません。
Q.Lark Baseと専用の日報システム、どちらがいいですか
まずLark Baseで試すのが現実的です。無料で作れて自社の運用に合うか確かめられます。項目が複雑で専用機能が要ると分かってから専用システムを検討しても遅くありません。
Q.日報が入力されたら上司に自動で通知することはできますか
できます。Lark Baseの自動化機能で、入力があったら班長や上司にチャット通知を飛ばす設定が可能です。トラブル報告を翌朝まで待たずに済みます。
この記事を書いた人
中田 純平
ツナイデ・ムスブ 代表 / 熊本市
熊本を拠点に、Lark と生成 AI を使った中小企業の業務効率化を支援。 ツールの紹介だけで終わらせず、導入から現場への定着までを対面で伴走している。 この記事の料金・機能は、公開時点の各公式サイトの情報をもとにしています。
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