Lark 比較2026-07-21 公開7 分で読めます

Lark Baseの自動化機能でノーコード通知・レコード更新を組む方法

Lark Baseの自動化を使い、条件に応じた通知やレコード更新をプログラミングなしで組む手順を、熊本の中小企業向けに実例と比較表で整理しました。

TM

中田 純平 — ツナイデ・ムスブ

熊本市 / AI 実装スタジオ

オフィスのデスクに置かれたノートパソコン

先に結論を言います

Lark Baseの自動化機能を使えば、「案件のステータスが受注になったら担当者に通知」「納期の3日前になったらチャットで知らせる」といった処理を、プログラミングなしで組めます。トリガー(きっかけ)と条件、実行する動作を画面で選んでいくだけです。日々の「言い忘れ」「更新漏れ」を人の記憶に頼らず回せるようになります。ただし複雑な分岐や大量データを扱う場合は、設計を最初に決めておかないと後で崩れます。

Lark Baseの自動化とは何か

Lark Baseの自動化とは、表(データベース)の中の変化をきっかけに、決めた動作を自動で実行する仕組みです。ExcelやスプレッドシートにはないLark Baseの中心機能のひとつです。

仕組みは3つの部品でできています。

  • トリガー(きっかけ):レコードが追加された、フィールドが変わった、決めた時刻になった、など
  • 条件:ステータスが「受注」のとき、金額が10万円以上のとき、など
  • アクション(動作):チャットに通知する、レコードを更新する、担当者に割り当てる、など

この3つを画面上で選んでつなぐだけなので、コードを書く必要はありません。Excelのマクロのように関数やVBAを覚える必要もありません。

Excel運用との違いはLark BaseとExcelの違いで整理しています。合わせて読むと、どの業務を移すべきかが判断しやすくなります。

どんな作業を自動化できるか

現場でよくある「人が覚えておかないと回らない作業」の多くが自動化の対象になります。熊本の中小企業でありがちな例を挙げます。

  • 建設・工事:工程表のステータスが「検査待ち」に変わったら、現場監督のチャットに通知する
  • 製造:在庫数が設定した数量を下回ったら、発注担当に自動でメッセージを送る
  • 店舗・小売:シフト表に翌日出勤者が未入力なら、店長にリマインドする
  • 営業:見積のステータスが「受注」になったら、請求担当のタスクを自動で作る
  • 共通:申請日から一定日数が過ぎた未対応の案件を、毎朝まとめて通知する

TSMC進出で県内の受発注が増え、案件数が一気に膨らんだという声もあります。件数が増えるほど「誰かの記憶頼み」は崩れます。自動化はそこを埋めます。

通知の自動化を組む手順

通知の自動化は、次の流れで組みます。5分程度で1本作れます。

手順 操作内容
1 対象の表(Base)を開き、上部の「自動化」を選ぶ
2 トリガーを選ぶ(例:「フィールドが更新されたとき」)
3 条件を設定する(例:「ステータス=受注」)
4 アクションで「メッセージを送信」を選ぶ
5 送り先(個人・グループチャット)と本文を指定する
6 保存してオンにする

本文にはレコードの値を差し込めます。「【受注】{案件名}/担当:{担当者}/納期:{納期}」のように書けば、案件ごとに中身が入れ替わって届きます。手打ちのLINE連絡をやめられる部分です。現場のLINE運用からの移行はLarkとLINE WORKS比較も参考になります。

レコード更新の自動化

レコード更新の自動化とは、条件を満たしたときに表の中の値を自動で書き換える動作です。通知だけでなく、データそのものを動かせます。

  • ステータスが「完了」になったら、完了日フィールドに今日の日付を入れる
  • 承認が下りたら、進捗を「対応中」に自動で進める
  • 期日を過ぎた未対応レコードに、「遅延」フラグを立てる

これにより、入力忘れや二重管理が減ります。承認と組み合わせる場合はLarkの承認機能で稟議・経費・有給をペーパーレスにする手順も併せて確認してください。

手作業・kintone・Lark Baseの自動化を比較

同じ「通知とレコード更新の自動化」を、手作業運用・kintone・Lark Baseで比べました。料金は変動するため、金額は各公式サイトで確認してください。

比較軸 手作業(Excel+チャット) kintone Lark Base
料金 既存ツール内 公式サイト参照 公式サイト参照
ノーコードで組めるか ×(人が実行)
トリガーの種類 なし レコード操作中心 レコード操作・時刻・条件
条件分岐 人の判断 標準機能あり 標準機能あり
チャット通知の連携 手動でコピペ プラグイン等が必要な場合あり 標準で同一アプリ内に送信
レコード自動更新 ×
定期実行(毎朝など) × 設定で可 設定で可
外部サービス連携 × 豊富(有料含む) あり(公式サイト参照)
ビデオ会議・文書との統合 別ツール 別ツール 同一アプリ内
学習コスト 低いが属人化
メンテナンス性 担当者依存 管理画面で一元 管理画面で一元
向いている企業 件数が少ない 業務アプリを深く作り込む チャットと表を一体で回す

コスト面の詳しい比較はLark BaseとkintoneはどちらがWSかにまとめています。

Lark Baseの自動化のデメリット

Lark Baseの自動化には、導入後に困る点もあります。正直に書きます。

  • 複雑な多段分岐は苦手:条件が何十通りにも枝分かれする業務は、無理に1本に詰めると読めなくなります。処理を分けて設計する必要があります。
  • 自動化の実行回数に上限がある場合がある:プランによって回数の制限がある可能性があります。大量処理を組む前に公式サイトで確認してください。
  • 作った本人しか分からなくなりがち:これはどのツールでも起きます。誰が何のために作ったかを表にメモしておく運用が要ります。

kintoneの自動化のデメリット

kintoneの自動化にも弱点があります。

  • チャットとの一体感が薄い:通知先が外部チャットの場合、連携の追加設定やプラグインが必要になることがあります。
  • 機能を広げると費用が積み上がる:プラグインや連携サービスを足すと、当初想定より高くなる場合があります。
  • 会議・文書は別ツール:Lark Baseがチャット・会議・文書と同一アプリなのに対し、kintoneは別途組み合わせが必要です。

どちらを選ぶか——チェックリスト

自社に向くほうを判断する材料です。

Lark Baseの自動化が向く企業

  • チャット・会議・表を1つのアプリでまとめたい
  • 現場のLINE連絡を減らし、通知を自動化したい
  • まずスモールに始めて、社内で内製したい
  • 従業員10〜50名で、専任のシステム担当がいない

kintoneの自動化が向く企業

  • 業務アプリを深く作り込み、外部連携も多用したい
  • すでにkintoneを使っている
  • 国産ツールの日本語サポートを重視する
  • プラグインへの追加投資を許容できる

出典

料金・機能は確認日時点の公式サイトの情報です。最新は各公式サイトでご確認ください。なお本記事作成時点で公式ページの料金表本文が技術的に取得できなかったため、金額は明記していません。導入前に必ず公式サイトで最新の数値をご確認ください。

明日からできる一歩

今日中に、Lark Baseで「納期3日前に担当者へ通知する」自動化を1本だけ作ってみてください。トリガーを時刻・条件をステータス・アクションをメッセージ送信に設定するだけです。1本動けば、社内で自動化を広げる判断がつきます。

よくある質問

Q.Lark Baseの自動化はプログラミングの知識が必要ですか

必要ありません。トリガー・条件・アクションを画面で選んでつなぐノーコード方式です。ExcelのVBAやマクロを覚える必要もなく、5分程度で1本組めます。

Q.自動化でLINEやチャットに通知を飛ばせますか

Lark Baseは同一アプリ内のチャットへ標準で通知を送れます。外部のLINEなどへ飛ばす場合は連携設定が必要になることがあるため、公式サイトで対応状況を確認してください。

Q.自動化の実行回数に上限はありますか

プランによって実行回数の制限がある可能性があります。金額と併せて公式サイトで最新の条件を確認してください。大量処理を組む前の確認をおすすめします。

Q.kintoneとLark Base、自動化ならどちらが向いていますか

業務アプリを深く作り込み外部連携を多用するならkintone、チャット・会議・表を1つにまとめて内製で始めるならLark Baseが向きます。費用は各公式サイトで確認してください。

Q.Excelでも同じことはできませんか

Excelは人が実行する前提で、条件通知やレコードの自動更新はできません。件数が増えると入力漏れが起きます。自動で動かしたい業務はLark BaseやkintoneなどのBaseに移すのが向いています。

Q.作った自動化を後から誰でも直せますか

管理画面から一元的に編集・停止できます。ただし誰が何のために作ったかは属人化しやすいため、目的を一覧にメモしておく運用をおすすめします。

この記事を書いた人

TM

中田 純平

ツナイデ・ムスブ 代表 / 熊本市

熊本を拠点に、Lark と生成 AI を使った中小企業の業務効率化を支援。 ツールの紹介だけで終わらせず、導入から現場への定着までを対面で伴走している。 この記事の料金・機能は、公開時点の各公式サイトの情報をもとにしています。

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