Lark 比較2026-07-23 公開6 分で読めます

Larkの勤怠管理は打刻・シフト・休暇申請を専用ツールなしで回せるか

Larkの標準機能だけで打刻・シフト表・休暇申請をどこまで回せるかを、勤怠SaaSとのコスト・機能で正直に比較。熊本の現場企業向けに判断材料を整理しました。

TM

中田 純平 — ツナイデ・ムスブ

熊本市 / AI 実装スタジオ

電卓と書類でコストを計算している様子

先に結論を言います

従業員10〜50名で、まだ紙のタイムカードやLINEで勤怠を回しているなら、Larkの標準機能(承認・Base・スケジュール)で打刻・シフト・休暇申請の「入口」を専用ツールなしで作れます。ただし、労働時間の自動集計や36協定アラート、給与ソフトへの自動連携が必要なら、勤怠SaaS(KING OF TIMEやジョブカン等)を別に契約したほうが早いです。Larkが向くのは「まず紙とExcelから脱したい」段階、勤怠SaaSが向くのは「集計と法対応まで自動化したい」段階、と考えてください。

Larkの勤怠管理とは、何を組み合わせるものか

Larkには「勤怠管理」という一枚看板の機能があるわけではなく、複数の標準機能を組み合わせて勤怠の流れを作ります。専用の勤怠ボタンではなく、部品を組む発想です。

  • 打刻:Base(表計算とアプリを合わせたようなツール)のフォーム、または承認機能で「出勤・退勤」を記録する
  • シフト:Baseの表やLarkのカレンダーでシフト表を共有する
  • 休暇申請:承認機能(申請を回して上長が押印する仕組み)で有給・欠勤・遅刻を回す
  • 通知:打刻忘れやシフト変更をチャットに自動で流す

つまり、勤怠専用ソフトが最初から持っている「打刻画面」を、自分たちで組み立てる形になります。承認まわりの作り方はLarkの承認機能で稟議・経費・有給をペーパーレスにする手順と比較で詳しく書いています。

Larkの標準機能でどこまで勤怠を回せるか

結論から言うと、「記録・申請・共有」まではできますが、「自動集計・法対応」は自前で作り込む必要があります。

勤怠でやりたいこと Lark標準機能でできるか 補足
出勤・退勤の打刻 できる Baseフォームや承認で時刻を記録
スマホからの打刻 できる Larkアプリから入力
GPS(位置情報)付き打刻 工夫が必要 現場ごとの位置確認は専用SaaSが得意
シフト表の共有 できる Baseの表・カレンダーで全員に共有
有給・休暇の申請と承認 できる 承認機能で残数管理も作れる
労働時間の自動集計 作り込みが必要 関数や自動化で計算式を組む必要あり
残業・36協定アラート 作り込みが必要 自動化で通知は組めるが法対応は自己責任
給与ソフトへの連携 手動出力が基本 CSV書き出し→給与側に取り込み

打刻や申請を「集める」ところはLarkで十分に作れます。逆に、集めたデータを労働基準法に沿って自動で締める部分は、勤怠SaaSのほうがはるかに手間がかかりません。ここを見誤ると、Baseの計算式のお守りに毎月時間を取られます。

熊本の現場で、まず起きている問題

熊本の製造・建設・店舗では、勤怠がLINEと紙で分断されているケースが多いです。TSMC(台湾の半導体大手)進出で人の取り合いが起きるなか、勤怠の集計に管理者の残業が消えている会社は少なくありません。

  • 現場からLINEで「今日の出勤」を送り、事務が手打ちでExcelに転記している
  • シフト表を紙で貼り出し、変更のたびに電話が鳴る
  • 有給申請が口頭で、誰が何日取ったか正確に分からない

この状態なら、まずLarkで「LINEの散らばりを1本にまとめる」だけでも効きます。現場のスマホ運用についてはLarkとLINE WORKS比較も参考になります。

勤怠SaaSと比べたコストの考え方

Larkと勤怠SaaSは、料金の「かかり方」が違います。ここを表で整理します。

比較軸 Lark 勤怠SaaS(KING OF TIME・ジョブカン等)
料金の形 無料プランあり/有料は人数課金 打刻する人数ごとの月額課金が一般的
無料プラン あり(公式サイト参照) 無料は試用中心(公式サイト参照)
打刻機能 自分で作る 最初から完成している
GPS・IC打刻 弱い/工夫が必要 強い(標準対応が多い)
労働時間集計 自作 自動
36協定・法対応 自己責任 アラート等を標準搭載
給与連携 CSV手動 主要給与ソフトと連携
チャット・会議・文書 すべて含む 勤怠に特化(他機能なし)
追加コスト 勤怠以外もこれ1本 チャット等は別途契約が必要
向いている段階 紙・Excelからの脱却期 集計・法対応の自動化期

重要なのは、Larkは勤怠だけのツールではない点です。すでにチャット・会議・文書・タスクをLarkに寄せているなら、勤怠の「入口」を追加費用ゼロで足せる可能性があります。逆に勤怠だけが目的なら、無理にLarkで組むより勤怠SaaSのほうが早い場合があります。ツール一本化の考え方はチャット・会議・文書・タスクを別々に契約 vs Lark一本化、コスト比較にまとめています。

なお、Larkの具体的な料金は本記事執筆時点で公式ページの数値を確定できなかったため、金額は書きません。必ず公式サイトで最新をご確認ください。

Larkで勤怠を回すデメリット

Larkの一番のデメリットは、打刻や集計の仕組みを「自分で作る」必要があることです。

  • 労働時間の計算式や残数管理を自分で設計する手間がある
  • 作った人が辞めると、メンテナンスできる人がいなくなりやすい
  • GPSやICカード打刻など、現場の不正防止機能は勤怠SaaSほど強くない
  • 法改正への対応は自己責任になる

「勤怠のプロが作った完成品」ではなく「自社で組む土台」だと理解して使うことが大事です。

勤怠SaaSのデメリット

勤怠SaaSのデメリットは、勤怠しかできないため他のツールを別に契約し続ける必要があることです。

  • チャット・会議・文書は別サービスの費用が乗り続ける
  • 打刻する全従業員に人数課金がかかり、パートが多い店舗ほど負担が増えやすい
  • 自社の特殊なシフトや手当に合わないと、結局Excelで補正する運用が残る

勤怠は完璧でも、社内の連絡や書類は別の場所に散らばったまま、という状態になりがちです。

どちらを選ぶか——チェックリスト

Larkが向いている会社

  • まだ紙のタイムカードやLINEで勤怠を回している
  • すでにLarkでチャットや文書を使っている、または使う予定
  • 打刻と申請を「まず1本にまとめる」ことが当面の目標
  • Baseの表や自動化を触れる担当が社内にいる

勤怠SaaSが向いている会社

  • 労働時間の集計と36協定対応を自動化したい
  • 現場ごとのGPS打刻や不正防止をしっかりやりたい
  • 給与ソフトへの自動連携が業務上必須
  • 勤怠を作り込む人手を社内に割けない

両方を組み合わせる手もあります。打刻と集計は勤怠SaaS、シフト共有と休暇申請の周辺連絡はLark、という分け方です。全部を1本にする必要はありません。

出典

料金・機能は確認日時点の公式サイトの情報です。本記事執筆時点で料金表の具体的数値は取得できなかったため、金額は記載していません。最新は各公式サイトでご確認ください。

明日からできる一歩

今日中に、直近1か月の「勤怠にかかっている事務作業の時間」を紙に書き出してください。転記・シフト調整・有給確認に何時間使っているかが見えれば、Larkで作るか勤怠SaaSを買うか、判断の土台ができます。

よくある質問

Q.Larkの勤怠機能は無料プランでも使えますか

打刻・シフト・休暇申請の土台となる承認機能やBaseは、無料プランでも一部使えます。ただし人数やストレージなどの制限があるため、具体的な範囲は公式サイトで最新をご確認ください。

Q.Larkで労働時間の自動集計はできますか

Baseの計算式や自動化を自分で組めば集計は可能ですが、最初から完成しているわけではありません。集計と法対応の手間を減らしたいなら勤怠SaaSのほうが向いています。

Q.LarkとKING OF TIMEやジョブカンはどちらが安いですか

勤怠だけが目的なら勤怠SaaS、チャットや文書も含めて一本化するならLarkが有利になりやすいです。金額は変動するため、両方とも公式サイトで最新料金を確認して比較してください。

Q.GPS付きの打刻や不正防止はLarkでできますか

Larkでも工夫すれば位置情報の記録は可能ですが、現場ごとのGPS打刻やICカード対応は勤怠SaaSのほうが標準で強いです。不正防止を重視するなら勤怠SaaSを検討してください。

Q.打刻だけを勤怠SaaSにして、連絡はLarkにする使い分けはできますか

できます。打刻と集計は勤怠SaaS、シフト共有や休暇申請の連絡はLark、という分担は現実的な選択肢です。すべてを1本にまとめる必要はありません。

Q.36協定などの法対応はLarkで足りますか

Larkで残業のアラート通知を組むことはできますが、法対応は自己責任になります。36協定のチェックまで自動でやりたい場合は、その機能を標準搭載する勤怠SaaSが安全です。

この記事を書いた人

TM

中田 純平

ツナイデ・ムスブ 代表 / 熊本市

熊本を拠点に、Lark と生成 AI を使った中小企業の業務効率化を支援。 ツールの紹介だけで終わらせず、導入から現場への定着までを対面で伴走している。 この記事の料金・機能は、公開時点の各公式サイトの情報をもとにしています。

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