建設・工事業でLarkを現場写真・日報・図面までスマホで回す設計
熊本の建設・工事業向けに、現場写真の共有・日報・図面管理をスマホ中心で回すLarkの設計を、LINE WORKSや施工管理アプリと正直に比較します。
中田 純平 — ツナイデ・ムスブ
熊本市 / AI 実装スタジオ
先に結論を言います
現場写真の共有と日報、そして図面(設計図・施工図など。英語で figures と呼ぶこともあります)の閲覧を、スマホ1台でまとめて回したいなら、Larkは有力な選択肢です。チャット・写真・日報アプリ・図面フォルダを1つのアプリに入れられるからです。ただし、出来形管理や工程表など「施工管理そのもの」を細かく扱いたい会社は、ANDPADのような施工管理アプリのほうが向きます。Larkは「現場と事務所の情報のやり取り」を安く1本化する道具、施工管理アプリは「工事の中身を管理する専用道具」と考えると迷いません。
建設・工事業でスマホ中心に回すとき、何が課題か
現場の情報が「LINEと紙と電話」に散らばることが、いちばんの課題です。熊本の工事現場でよくある困りごとを並べます。
- 現場写真がLINEに流れて、後から探せない。工事ごとに整理されない
- 日報が紙かFAXで、事務所に戻らないと集計できない
- 図面が職人のスマホに個別に送られ、どれが最新版か分からない
- LINEの個人アカウントに会社の情報が残り、退職時に消せない
- 電話で呼び出され、現場が止まる
TSMC関連の建設需要で人手が足りない今、事務所に戻る移動や探し物の時間は、そのまま利益を削ります。だからこそ「現場のスマホだけで完結する設計」が要るのです。
Lark・LINE WORKS・施工管理アプリを比較
建設・工事業でスマホ中心に使う前提で、3つを比べます。料金・機能はLark以外は各公式サイトの最新をご確認ください。
| 比較軸 | Lark | LINE WORKS | 施工管理アプリ(ANDPAD等) |
|---|---|---|---|
| 料金 | 有料プランに ¥1,420/1ユーザー・月の記載あり | 公式サイト参照 | 公式サイト参照 |
| 無料プラン | あり(制限は公式サイト参照) | あり | 無料版は限定的、公式サイト参照 |
| 利用可能人数 | 公式サイト参照 | 公式サイト参照 | 公式サイト参照 |
| ストレージ | 公式サイト参照 | 公式サイト参照 | 公式サイト参照 |
| チャット・既読管理 | あり(LINE風のトーク+既読) | あり(LINEと同じ操作感) | 簡易チャットあり |
| 現場写真の整理 | 工事別フォルダ・Baseで台帳化 | アルバム機能あり | 写真管理が本業で強い |
| 日報 | Base・フォームで自作 | フォーム・ノートで対応 | 施工日報テンプレあり |
| 図面(figures)閲覧 | ドライブで版管理・共有 | ノート・フォルダで共有 | 図面へのピン打ち等が強い |
| ビデオ会議 | あり | あり | 製品による |
| カレンダー・工程 | カレンダー・タスクあり | カレンダーあり | 工程表が本業で強い |
| 業務アプリ作成 | Baseでノーコード自作可 | 限定的 | 施工管理特化で自作は不可 |
| AI機能 | 議事録要約・翻訳など | 公式サイト参照 | 製品による |
| 外部連携 | 幅広い | あり | 会計・積算連携が強い製品あり |
| 向いている企業 | 現場と事務所の情報を安く1本化したい | LINE操作をそのまま社用にしたい | 施工管理の中身まで管理したい |
関連する使い分けは熊本の現場でLINEをやめてLarkに移すとLarkとLINE WORKSを比較も参考にしてください。
Larkで現場写真を共有する設計
工事ごとにグループを作り、写真をそこに集めるのが基本です。手順を絞って書きます。
- 工事名でグループ(チャット)を作る。例「○○邸新築」「△△線舗装」
- 職人は現場からスマホで写真を投稿する
- 重要な写真はLark Base(表計算に近いデータベース)の台帳に「工事名・日付・場所・撮影者」を付けて登録する
- 台帳にすると、後から「あの現場の基礎の写真」を検索で出せる
LINEのアルバムと違い、Baseに入れると検索と集計ができます。黒板代わりのメモも写真と一緒に残せます。
Larkで日報を回す設計
日報はLark Baseかフォームで作り、現場からスマホで送るのが速いです。
- 入力項目を絞る。「工事名・作業内容・人数・天候・危険予知・写真」程度
- 選択式にして、キーボード入力を減らす
- 送信された日報は自動で一覧に貯まる。事務所は戻らず集計できる
- 集計は原価管理や請求の下準備に回せる
作り方の考え方はLark Baseで在庫管理をする方法の構成が近く、応用できます。
Larkで図面(figures)を管理する設計
図面はLarkドライブの工事別フォルダに置き、最新版だけを共有するのが安全です。
- フォルダを「工事名/図面」で切る
- ファイル名に版数と日付を入れる。例「施工図_v3_0804」
- 古い版は別フォルダに移し、現役フォルダには最新だけ残す
- 職人はリンクを開くだけ。個別に送らないので「どれが最新か」の事故が減る
ただしLarkは図面ビューアではありません。図面にピンを打って指示を出すような使い方は、施工管理アプリのほうが快適です。
Larkのデメリット
施工管理の専門機能はありません。出来形管理、工程表の自動連動、積算・会計連携などは、Base で自作するか外部ツールに頼ることになります。作り込みには社内で担当を決める必要があり、そこを放置すると「箱だけ作って使われない」状態になります。円価格が公式に確認できるのは有料プランの ¥1,420/1ユーザー・月の記載のみで、無料枠の制限やストレージは公式サイトでの確認が要ります。
LINE WORKSのデメリット
操作はLINEそのままで職人が覚えやすい反面、写真や日報を「台帳として整理・集計」する力は弱めです。情報は流れて溜まりにくく、後から探すのに手間がかかります。業務アプリを自作する自由度もLarkより限られます。料金や制限は公式サイトでご確認ください。
施工管理アプリ(ANDPAD等)のデメリット
施工管理には強い一方、チャットやドキュメント、社内の勤怠・稟議まで含めた「会社全体の情報基盤」としては範囲が狭くなります。工事以外の総務・経理のやり取りは別ツールが必要になりがちで、費用も積み上がります。料金は規模や機能で変わるため公式サイトでご確認ください。
どちらを選ぶか——チェックリスト
Larkが向く会社
- 現場と事務所のやり取りを安く1本化したい
- 写真・日報・図面をチャットと同じアプリで扱いたい
- 稟議や勤怠など工事以外の業務もまとめたい
- 日報や台帳を自社の形で自作したい
LINE WORKSが向く会社
- とにかくLINEと同じ操作で職人に使わせたい
- 台帳化や集計はあまり求めていない
- 連絡と写真共有が主目的
- 導入の学習コストを最小にしたい
施工管理アプリが向く会社
- 出来形・工程・検査など施工管理の中身を細かく管理したい
- 図面へのピン打ち指示を多用する
- 積算・会計との連携が業務の中心
- 施工管理の専用機能に費用をかける価値がある
規模別の目安——5人・20人・50人の会社なら
熊本の建設・工事業を想定し、規模ごとの目安を書きます。これは一般的な判断の目安で、特定の導入事例ではありません。
- 5人:まず無料プランで現場写真と日報を試すのが現実的です。少人数なら手作りの日報でも十分回ります。有料化の判断は使ってから決めます。
- 20人:情報の散らばりが痛くなる規模です。Lark有料プランの記載額 ¥1,420 で計算すると 1,420×20=月額28,400円が目安です(税表記なし、実額は公式サイトで確認)。この費用で写真・日報・図面・稟議まで1本化できるなら検討に値します。
- 50人:現場が複数走り、施工管理の中身まで管理したくなります。Larkなら 1,420×50=月額71,000円が目安です。ここで施工管理アプリと併用するか、Base で作り込むかの分かれ道になります。工事管理が業務の中心なら専用アプリ、社内全体の基盤ならLark、という切り分けが現実的です。
出典
- Lark 公式料金ページ(2026年8月4日確認)
料金・機能は確認日時点の公式サイトの情報です。最新は各公式サイトでご確認ください。LINE WORKS・施工管理アプリの料金は本資料に含まれないため、各公式サイトで最新をご確認ください。
明日からできる一歩
今日、進行中の工事を1つ選び、その工事名でLarkのグループを作ってください。明日の朝、職人にそのグループへ現場写真を1枚投稿してもらうだけで、写真がLINEから離れて工事ごとに整理される感覚がつかめます。
よくある質問
Q.建設業でLarkと施工管理アプリ、どちらを先に入れるべきですか
現場と事務所の連絡・写真・日報の散らばりが痛いならLarkが先です。出来形管理や工程表など施工の中身を細かく管理したいなら施工管理アプリを検討します。まず無料で使う情報の範囲を見極めてから決めると失敗しにくいです。
Q.Larkで図面(figures)の最新版はどう管理しますか
Larkドライブに工事別フォルダを作り、ファイル名に版数と日付を入れて最新版だけを現役フォルダに残します。古い版は別フォルダに移します。職人はリンクを開くだけなので、個別送信による「どれが最新か分からない」事故を減らせます。
Q.Larkの無料プランだけで現場写真と日報は回せますか
少人数なら無料プランで現場写真の共有と簡単な日報を試すことは可能です。ただし人数・ストレージ・履歴などの具体的な制限は公式サイトで最新を確認してください。本格的に台帳化や集計まで求めるなら有料プランの検討が必要になります。
Q.Larkの料金はいくらですか
公式料金ページの円建て記載で確認できたのは、有料プランに ¥1,420/1ユーザー・月の記載がある点です(税表記なし)。無料プランもあります。ストレージや無料枠の制限は資料に数値がないため、公式サイトで最新をご確認ください。
Q.LINEで現場写真を共有しているのですが、Larkに変える意味はありますか
LINEは写真が流れて後から探しにくく、個人アカウントに会社情報が残る点が課題です。Larkは工事別に整理でき、Baseで台帳化すれば検索と集計ができます。退職時のアカウント管理も会社側で行える点が違いです。
Q.熊本の補助金でLarkの導入費用は対象になりますか
補助金の対象範囲は年度や公募回で変わります。対象になる条件と対象外の費目は[熊本の補助金でLark導入費用は賄えるか](/insights/kumamoto-subsidy-lark)にまとめています。必ず公募要領で最新の要件を確認し、採択は保証されない点にご注意ください。
この記事を書いた人
中田 純平
ツナイデ・ムスブ 代表 / 熊本市
熊本を拠点に、Lark と生成 AI を使った中小企業の業務効率化を支援。 ツールの紹介だけで終わらせず、導入から現場への定着までを対面で伴走している。 この記事の料金・機能は、公開時点の各公式サイトの情報をもとにしています。
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