Lark 比較2026-08-02 公開約 8 分で読めます

Lark Baseで在庫管理をする方法。専用システムを買う前に試せる構成

Lark Baseで在庫管理を組む具体的な手順と、専用在庫システム・Excelとの比較表を掲載。熊本の中小企業がまず何から試すべきかを正直に整理しました。

中田 純平 — ツナイデ・ムスブ

熊本市 / AI 導入支援・業務自動化

電卓と書類でコストを計算している様子

結論——数百点までの在庫管理はLark Baseで組める

在庫の種類が数百点まで、入出庫の担当者が数人という規模なら、専用の在庫システムを買う前にLark Baseで組んでみる価値があります。バーコードやハンディ端末を大量に回す倉庫、リアルタイムのPOS連動が要る店舗チェーンなら、専用システムのほうが確実です。まずは自社の在庫が「表計算の限界を超えているだけ」なのか「専用機が要る規模」なのかを見極めるのが先です。

この記事では、Lark Baseで在庫管理を組む手順と、専用在庫システム・Excelとの違いを表で並べます。熊本の製造・建設・店舗の現場を想定して書きます。

Lark Baseとは何か。在庫管理に使える理由

Lark Baseは、Larkに含まれるノーコードのデータベース機能です。Excelのような表形式で始められ、そこにフォーム入力・自動計算・自動通知を足していけます。

在庫管理に向く理由は3つです。

  • スマホから入出庫を打てる。現場でその場で数を更新できます
  • 在庫が下限を切ったら自動で通知を飛ばせます
  • チャット・承認・カレンダーと同じLark内にあるので、発注連絡までひとつながりになります

Excelとの根本的な違いは、Lark BaseとExcelの違いで整理しています。複数人が同時に触っても壊れない点が、在庫管理では効いてきます。

Lark Baseで在庫管理を組む手順

最小構成なら、3つのテーブル(表)で回せます。

  1. 商品マスタ:商品コード、品名、単位、保管場所、在庫下限の数量を登録します
  2. 入出庫履歴:日付、商品、区分(入庫/出庫)、数量、担当者を1件ずつ記録します
  3. 現在在庫:商品ごとに「入庫合計 − 出庫合計」を自動集計します

この3つを商品コードでつなぐと、履歴を打つだけで現在庫が自動で動きます。現場にはフォーム画面だけを渡せば、余計な列を触られずに済みます。

在庫が下限を切ったら担当者に通知する設定は、自動化機能で組めます。具体的な組み方はLark Baseの自動化機能でノーコード通知・レコード更新を組む方法にまとめました。

Lark Base・専用在庫システム・Excelの比較表

在庫管理という一点で3つを比べます。料金はLarkの日本語・円表記の公式値のみ具体化し、専用システムは製品ごとに幅が大きいため「公式サイト参照」としています。

比較軸 Lark Base 専用在庫システム Excel
初期費用 ほぼ不要(設計工数のみ) 製品により幅あり(公式サイト参照) 不要
月額料金 Proプラン ¥1,420/1ユーザー/月 公式サイト参照 不要(Office契約に含む)
無料で試せるか 無料プランあり(制限は公式サイト参照) 体験版の有無は製品次第 可
導入スピード 数日〜数週間で自作可 要件定義から数週間〜数か月 即日
カスタマイズ性 ノーコードで自由度高い 製品の範囲内 高いが壊れやすい
バーコード/QR対応 スマホカメラで簡易対応 ハンディ端末に本格対応 基本非対応
スマホ入出庫 可 可(専用アプリ) 実質困難
複数人同時編集 可(競合しにくい) 可 破損リスクあり
在庫下限の自動通知 自動化で設定可 標準機能で対応 手動確認
他業務との連携 チャット・承認と一体 製品による 別途連携が必要
帳票・レポート ビューとダッシュボードで作成 業界別に充実 自作
外部システム連携 連携機能あり(実行回数に上限) 会計・POS等と連携製品あり 手作業
学習コスト 中(作る側は要習熟) 中〜低(使う側は簡単) 低
サポート プラン・パートナー経由 ベンダー保守あり なし
向いている企業 数百点まで・小回り重視 大量SKU・倉庫運用 数十点・1人管理

Larkの無料プランの制限は数値が公表範囲外のため、Larkの無料プランはどこまで使えるかと公式サイトで最新を確認してください。

Lark Baseで在庫管理をするデメリット

Lark Baseの弱点は、大量のバーコード運用と厳密な在庫精度です。

  • ハンディ端末での連続スキャンは専用機に劣ります。スマホカメラでの読み取りは1件ずつになりがちです
  • ロット管理・賞味期限・シリアル番号の厳密な追跡は、作り込みが重くなります
  • 自動化やフロー連携には実行回数の上限があり、追加には費用がかかります(Baseオートメーション追加5万回で ¥95,000、有効期間1年など)
  • 「作れてしまう」がゆえに、設計した人が辞めると誰も直せない属人化が起きやすいです

入出庫が1日に何百件も走る倉庫では、これらが現実の壁になります。

専用在庫システムのデメリット

専用在庫システムの弱点は、費用と柔軟性です。

  • 初期費用と月額が、Lark Baseより高くなりやすいです(金額は製品差が大きいので公式サイトで確認してください)
  • 自社の運用に合わせた細かい変更が、ベンダー依頼になり時間と費用がかかります
  • 在庫以外の業務(チャット・発注連絡・承認)は別ツールになり、情報が分散します
  • 小規模だと機能を持て余し、月額に見合わないことがあります

数百点規模で「まず現状を見える化したい」段階だと、オーバースペックになりがちです。

Excelで在庫管理をするデメリット

Excelの弱点は、人が増えた瞬間に破綻することです。

  • 複数人が同時に開くとファイルが壊れる、上書きされる事故が起きます
  • スマホから現場で打つのが実質できません
  • 在庫下限を自動で知らせる仕組みがなく、欠品に気づくのが遅れます
  • 「最新版はどれか」問題が必ず起きます

1人が管理し、商品数も数十点までなら、Excelで十分です。それを超えたら移行を検討する段階です。

どちらを選ぶか——チェックリスト

Lark Baseが向く会社

  • 商品点数が数百点までで、入出庫の担当が数人
  • すでにLarkを使っている、または導入を検討している
  • 在庫と発注連絡・承認を同じ場所でつなげたい
  • まず低コストで自作して様子を見たい

専用在庫システムが向く会社

  • 倉庫でハンディ端末を使い、1日数百件をスキャンする
  • ロット・賞味期限・シリアルの厳密な追跡が必須
  • 会計やPOSとの本格連携が要る
  • 保守を含めベンダーに任せたい

Excelのままで良い会社

  • 商品点数が数十点まで
  • 管理する人が実質1人
  • 現場でスマホ入力する必要がない
  • 欠品の影響が小さい

規模別の目安——5人・20人・50人の会社なら

熊本の中小企業を想定した、一般的な判断の目安です。導入事例ではなく考え方として読んでください。

従業員5人の会社

在庫を触るのが1〜2人なら、まずLark Baseで十分です。Proプランなら1ユーザー ¥1,420/月、入出庫を触る2人分でも 単価×2人=月額¥2,840 の計算になります。専用システムの月額を払う前に、自作で回してみる段階です。

従業員20人の会社

製造や建設で複数現場から在庫を動かすなら、Lark Baseの同時編集とスマホ入力が効きます。全員がLarkを使うなら 単価×20人=月額¥28,400 が目安です(Larkは在庫以外のチャット・会議・承認も含む点を考慮してください)。ハンディ端末での連続スキャンが日常業務でなければ、まだ専用システムは不要です。

従業員50人の会社

倉庫を構え、1日の入出庫件数が多いなら専用在庫システムの検討時期です。ただしLark Baseで一度自作しておくと、専用システムのベンダーに「自社に必要な機能」を具体的に伝えられます。要件が固まるので、無駄な機能にお金を払わずに済みます。

熊本ではTSMC関連で部材や資材の動きが増えている現場もあります。在庫の見える化を先に進めておくと、取引先が増えたときの対応が楽になります。

補助金でLark導入費用は賄えるか

条件を満たせば対象になる可能性がありますが、要件は毎年変わります。Larkのライセンス費や設定支援が対象になるかは、熊本の補助金でLark導入費用は賄えるかと各制度の公募要領で最新を確認してください。採択は保証されません。

出典

料金・機能は確認日時点の公式サイトの情報です。最新は各公式サイトでご確認ください。無料プランの詳細な制限、ストレージ容量、ビデオ会議の人数上限、セキュリティ機能の詳細は公表範囲で数値を確認できなかったため、公式サイトでご確認ください。

在庫管理をLark Baseへ——商品名・数量・保管場所の3列から

今日は、いま在庫管理に使っているExcelかノートを開いて、「商品名・数量・保管場所」の3列だけを1枚のシートに書き出してください。これがそのままLark Baseの商品マスタの下書きになります。作り込む前に、自社の在庫が何点あるかを数えるところから始めるのが、失敗しない順番です。

よくある質問

Q.Lark Baseの在庫管理は無料プランでも使えますか

Lark Baseは無料プランでも利用できます。ただし人数やストレージなどの制限値は公式に確認できる範囲が限られるため、業務で本格的に使う前に公式サイトで最新の制限を確認してください。まず無料で試し、足りなければProプラン(¥1,420/1ユーザー/月)に上げる進め方が現実的です。

Q.バーコードやハンディ端末での在庫管理はLark Baseでできますか

スマホカメラでのQR・バーコード読み取りによる簡易的な入出庫は可能です。ただし1件ずつの読み取りになりやすく、倉庫で1日数百件を連続スキャンする運用には専用在庫システムのほうが向いています。日常的にハンディ端末を回す現場は専用機を検討してください。

Q.ExcelからLark Baseへ在庫データを移すにはどうすればいいですか

既存のExcelをLark Baseにインポートすれば、表の形のまま取り込めます。まず商品名・数量・保管場所の列を整理してから移すと、そのまま商品マスタとして使えます。移す前に列の重複や表記ゆれを直しておくと、移行後のトラブルが減ります。

Q.専用の在庫管理システムとLark Base、どちらが安いですか

数百点までの規模ならLark Baseのほうが安くなりやすいです。Proプランは1ユーザー¥1,420/月で、在庫以外のチャットや承認も含みます。ただし大量SKUや倉庫運用では専用システムの機能が必要になり、価格差だけでは判断できません。製品ごとの料金は各公式サイトで確認してください。

Q.Lark Baseで在庫が減ったら自動で通知を出せますか

できます。在庫が商品マスタに登録した下限数量を下回ったら、担当者にチャットで自動通知を飛ばす設定が組めます。ただし自動化には実行回数の上限があり、追加には費用がかかる場合があります。件数が多い会社は上限を事前に確認してください。

Q.製造業や建設業でもLark Baseの在庫管理は向いていますか

複数の現場から在庫を動かす製造・建設業には、スマホ入力と同時編集ができるLark Baseが向いています。資材や部材の点数が数百点までで、ハンディ端末での連続スキャンが必須でなければ十分回せます。熊本の現場でよくある紙とLINE併用の状態から移すのに適しています。

この記事を書いた人

中田 純平

ツナイデ・ムスブ 代表 / 熊本市

熊本を拠点に、生成 AI と業務自動化を使った中小企業の業務改善を支援。 ツールの紹介だけで終わらせず、現場で回るところまでを対面で伴走している。 業務自動化の構築 14 社、研修登壇は累計 3,000 名以上。 この記事の料金・機能は、公開時点の各公式サイトの情報をもとにしています。

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