製造業AI2026-09-21 公開11 分で読めます

製造業のグループウェア比較|Lark・Google・Microsoftをスマホ前提で

製造業のグループウェアをLark・Google Workspace・Microsoft 365で比較します。現場スタッフがスマホで使う前提で、既読管理・写真共有・シフト・ライセンス費用の考え方を整理します。

中田 純平 — ツナイデ・ムスブ

熊本市 / AI 実装スタジオ

チームで机を囲んで作業している様子

結論——製造業のグループウェアは既読と写真共有で選ぶ

製造業のグループウェアは、現場スタッフがスマホで使えるかどうかで選びます。判断の中心は、連絡が届いたか分かる既読管理と、検査写真をその場で共有できるかの2点です。

現場はPCの前にいません。スマホか紙で動いています。だから机の上で便利なツールより、手袋を外さず数タップで終わる操作が効きます。

3社をひとことで整理する

  • Lark:チャット・文書・業務アプリ・勤怠が1つにまとまり、無料プランがあります
  • Google Workspace:メール・ドキュメント・ストレージが強く、料金は米ドル表示です
  • Microsoft 365:Officeファイルを多用する会社と相性がよく、Teamsで連絡を回します

スマホで使う前提を外さない

どれを選んでも、現場が使うのはスマホアプリです。管理側がPCで設計し、現場はスマホで受け取る形になります。この役割分担が回るかを、無料期間で必ず確かめます。

費用は人数と工程で変わる

料金は1人あたりの月額で決まります。現場全員に配るか、報告する人だけに絞るかで総額が大きく動きます。後半でこの考え方を表にします。

グループウェアとは何か——製造業で使う3つの機能

グループウェアとは、連絡・ファイル共有・予定管理を1つにまとめた仕事の土台です。製造業の現場では、次の3つの機能が効きます。

① チャットと既読管理

工程間の連絡をチャットで回します。誰が読んだか分かる既読管理があると、「聞いていない」の水掛け論が減ります。ラインが止まったときの一斉連絡でも効きます。

② 写真・ファイルの共有

不良品や検査結果をスマホで撮り、その場で共有します。図面や作業手順書もスマホで開けると、現場が事務所に戻る回数が減ります。

③ シフト・勤怠の管理

シフト表と休暇申請を紙やExcelから移します。打刻や申請がスマホで完結すると、集計の手作業が消えます。Larkの勤怠についてはLarkの勤怠管理は打刻・シフト・休暇申請を専用ツールなしで回せるかで詳しく整理しています。

Lark・Google・Microsoftの基本比較表

3社の違いは、料金の建て方と「何が最初から入っているか」に出ます。まず全体像を表で見ます。

比較軸 Lark Google Workspace Microsoft 365
無料プラン あり なし(14日試用のみ) 公式サイト参照
月額(1人・有料) プロ¥1,420 $7.00〜$22.00(税別) 公式サイト参照
既読管理 メッセージ単位で対応 チャットは既読表示に制限 チャットは既読表示に制限
写真共有 チャット・アプリに保存 ドライブ中心 OneDrive中心
シフト・勤怠 標準機能で対応 表計算で作り込み 追加機能で対応
ビデオ会議上限 公式サイト参照 100〜500人 公式サイト参照
ストレージ 公式サイト参照 30GB〜5TB 公式サイト参照
文書作成 標準搭載 ドキュメント/スプレッドシート Word/Excel
業務アプリ Baseで作成可 AppSheet等 Power Apps等
AI機能 議事録要約・翻訳 Gemini Copilot
利用人数上限 公式サイト参照 300人(Enterprise除く) 公式サイト参照

Larkと本文未取得の項目、Microsoft 365は公式サイトで最新を確認してください。Google Workspaceの価格は公式ページが米ドルで表示しています。

料金の建て方が3社で違う

Larkのプロは**¥1,420/1ユーザー/月**(2026年9月21日時点)です。Google Workspaceは**$7.00〜$22.00**の米ドル表示です。Microsoft 365は資料に数値がないため、公式サイトで確認します。

スマホでの使い勝手で差が出る

現場が触るのはスマホアプリの見やすさです。チャットの通知、写真の添付、既読の表示が、手袋越しでも押せるかを確かめます。

「最初から入っている」範囲が違う

Larkは勤怠や業務アプリが標準側に含まれます。GoogleとMicrosoftは、シフトや在庫を作るときに追加設定や別機能が必要になります。

既読管理の違い——現場連絡が届いたか分かるか

既読管理は3社で最も差が出ます。Larkはメッセージ単位で誰が読んだか分かります。GoogleとMicrosoftのチャットは、この機能に制限があります。

項目 Lark Google Chat Microsoft Teams
既読の見え方 メッセージごとに未読者を確認 制限あり 制限あり
一斉連絡の確認 誰が未読か一覧できる 個別確認が必要 個別確認が必要
現場向き スマホで即確認 メール併用が前提 Office連携が前提

なぜ製造業で既読が要になるか

工程変更や出荷指示は、届いたか届いていないかで結果が変わります。未読者が一覧できると、電話で追いかける手間が減ります

LINEグループとの違い

LINEは既読は付きますが、誰が読んだかまでは分かりません。仕事とプライベートも混ざります。この違いは熊本の現場でLINEをやめてLarkに移す。何が起きるか正直に書くで整理しています。

GoogleとMicrosoftの前提

Google Workspaceはメール、Microsoft 365はTeamsとOfficeが軸です。既読の一斉確認を重視するなら、この2社は運用の工夫が要ります。

写真の共有——検査記録・不良報告をスマホで

写真共有は、現場の報告を紙からデジタルへ移す入口です。撮影から共有まで、何タップで終わるかが分かれ目になります。

撮影から共有までの流れ

Larkはチャットや業務アプリに写真を直接添付できます。不良報告や検査記録を、撮ってその場で送れます。GoogleとMicrosoftはドライブやOneDriveに保存する流れが基本です。

ストレージ容量の考え方

Google WorkspaceのストレージはStarterが30GB、Standardが2TB、Plusが5TB(1ユーザーあたり)です。写真を大量に扱うなら、Starterの30GBはすぐ埋まります。

プラン Google Workspace ストレージ
Business Starter 30GB
Business Standard 2TB
Business Plus 5TB
Enterprise 5TB(追加リクエスト可)

LarkとMicrosoft 365のストレージ容量は公式サイトで確認してください。

図面の扱いは検索性で選ぶ

図面や手順書は、保存より探せるかが重要です。スマホで型番から呼び出せる設計が要ります。図面をAIで検索させる方法は製造業のRAG活用|図面・手順書・トラブル記録をAIに検索させる手順で扱っています。

シフトと勤怠——専用ツールなしでどこまで回るか

シフトと勤怠は、専用ツールを買う前にグループウェアで試せます。Larkは標準機能でシフトと休暇申請に対応します。GoogleとMicrosoftは作り込みか追加機能が要ります。

表計算で作り込む選択肢

すでにスプレッドシートやExcelでシフトを組んでいるなら、その上に自動化を足す手もあります。新しいシステムを覚え直さなくて済みます。

実際にあった例です。整体院やキッズクラブ、飲食店などの小規模事業者が、シフト作成と給与計算、棚卸しを手作業でやっていました。Google Apps Script(スプレッドシートに機能を足す仕組み)で自動化したところ、数時間かかっていたシフト作成が数分になり、棚卸しの手作業がなくなりました。すでに使う表計算の上に作れる点が選ばれた理由です。

製造業でシフトを移す順番

製造業なら、まず1ラインや1部署でシフトをデジタルに移します。全社を一度に変えると現場が混乱します。進め方は製造業でLarkを使う。生産管理・不良報告・シフトを紙からデジタルに移す進め方にまとめています。

勤怠を分けて考える

打刻や残業申請までスマホで回すなら、機能が標準に入るかを確認します。追加機能や別契約が必要な場合、費用が上乗せになります。

ライセンス費用の考え方——全員に配るか絞るか

ライセンス費用は1人あたりの月額に人数を掛けて決まります。現場全員に配るか、報告する班長だけに絞るかで総額が変わります。

3社の有料プラン料金

プラン 月額(1ユーザー・税別)
Lark プロ ¥1,420
Google Workspace Starter $7.00
Google Workspace Standard $14.00
Google Workspace Plus $22.00
Microsoft 365 公式サイト参照

Larkの無料プランは費用0で始められます。制限内容は本文未取得のため公式サイトで確認します。無料枠の範囲はLarkの無料プランはどこまで使えるか正直に整理も参考になります。

全員に配るコストの試算

たとえば現場20人にLarkプロを配ると、¥1,420×20人=月額¥28,400です(税表記は資料になし)。まず無料プランで試し、必要な人だけ有料にする進め方も取れます。

隠れコストを見落とさない

本体料金のほかに、追加機能や連携の費用がかかる場合があります。Larkにはビデオ会議のAIノート¥270,000、Baseオートメーション追加5万回で¥95,000といったアドオンがあります。iPaaS(サービス同士をつなぐ仕組み)で外部連携を組むと、実行回数に応じた費用が乗ります。用語はAI・DXの用語集で確認できます。

どれを選ぶか——規模別・工程別の判断軸

規模と、すでに使っているツールで選びます。Officeファイルが業務の中心ならMicrosoft 365、メールと文書中心ならGoogle、連絡と業務アプリを1つにするならLarkが候補です。

5人の会社なら

5人なら、まず無料で始められる選択肢が現実的です。Larkの無料プランで、チャットと写真共有から試します。有料化は必要になってから判断します。

20人の会社なら

20人だと、既読管理とシフトの効果が出やすい規模です。全員に配るか班長だけにするかを、工程ごとに分けて決めます。Larkプロなら月額¥28,400が一つの目安です。

50〜200人の会社なら

この規模では、権限設計とセキュリティの比重が上がります。Google WorkspaceはStarter〜Plusが最大300ユーザーです。データ損失防止などはEnterpriseで明記されます。要件を洗い出してから選びます。

規模 向きやすい選び方
5人 無料プランで写真共有と連絡から
20人 既読管理・シフトを工程別に導入
50〜200人 権限・セキュリティ要件で比較

選ぶときに外しがちな3つの注意点

グループウェア選びで失敗する会社には、共通する落とし穴があります。契約前に3つを確認します。

① 米ドル表示の為替を見落とす

Google Workspaceの価格は公式ページが米ドルで表示します。円換算は為替で動きます。予算は円で確認してから決めます

② 現場が使うか試さず契約する

PCで便利でも、スマホで使いにくければ現場は使いません。無料期間や無料プランで、現場の人に実際に触ってもらいます。

③ 全社一括で入れて混乱する

全員に一度に配ると、覚え直しの負担で止まります。1つの業務、1つのラインから始めます。日報だけを移す進め方は製造業の日報電子化|スマホ入力と自動集計で負担を減らす手順で整理しています。

出典

料金・機能は確認日時点の公式サイトの情報です。Microsoft 365の数値は資料に含まれないため記載していません。最新は各公式サイトでご確認ください。

製造業のグループウェア選び、まず1業務で無料試用する

今日できることは1つです。現場で一番連絡が混乱している業務を1つ選び、無料プランか試用で写真共有を試します

Larkは無料プラン、Google Workspaceは14日試用があります。全社導入の前に、1つの工程で現場が使えるかを確かめます。使えると分かってから、人数と費用を計算します。

よくある質問

Q.製造業のグループウェアはLark・Google・Microsoftのどれがスマホ向きですか

連絡が届いたか分かる既読管理と写真共有を重視するなら、メッセージ単位で既読が見えるLarkが現場向きです。ただしOfficeファイル中心の会社はMicrosoft 365、メールと文書中心の会社はGoogle Workspaceも候補になります。無料プランや試用で現場に触ってもらって決めるのが確実です。

Q.無料で始められるグループウェアはありますか

Larkには無料プランがあり、費用0でチャットと写真共有から始められます。Google Workspaceは無料プランがなく、14日間の無料試用のみです。Microsoft 365の無料枠は公式サイトで確認してください。

Q.現場全員にライセンスを配る必要がありますか

必ずしも全員に有料ライセンスを配る必要はありません。まず報告する班長やリーダーだけに絞り、必要になったら広げる方法が取れます。Larkプロは1人月額¥1,420で、20人なら月額¥28,400が目安です。

Q.シフトや勤怠は専用ツールなしで回せますか

Larkは標準機能でシフトや休暇申請に対応します。GoogleやMicrosoftは表計算での作り込みか追加機能が必要です。すでにExcelやスプレッドシートで組んでいるなら、その上に自動化を足す方法もあります。

Q.検査写真や図面の共有はどのサービスが向いていますか

撮ってすぐ共有するならLarkがチャットや業務アプリに直接添付できます。GoogleとMicrosoftはドライブやOneDriveに保存する流れが基本です。写真を大量に扱う場合、Google WorkspaceのStarterは30GBで埋まりやすい点に注意します。

Q.Google Workspaceの料金が米ドル表示なのはなぜですか

公式の日本語料金ページが価格を米ドルで表示しているためです。Starterが$7.00、Standardが$14.00、Plusが$22.00(いずれも税別)です。円換算は為替で変わるので、予算は円で確認してから決めてください。

この記事を書いた人

中田 純平

ツナイデ・ムスブ 代表 / 熊本市

熊本を拠点に、生成 AI と業務自動化を使った中小企業の業務改善を支援。 ツールの紹介だけで終わらせず、現場で回るところまでを対面で伴走している。 この記事の料金・機能は、公開時点の各公式サイトの情報をもとにしています。

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