熊本の現場で「紙とLINEと電話」をLarkでどこから置き換えるか
熊本の製造・建設・店舗の現場に多い紙・LINE・電話の運用を、Larkでどこから効率化するかを整理しました。優先順位のつけ方と料金の見方を現場目線で解説します。
中田 純平 — ツナイデ・ムスブ
熊本市 / AI 実装スタジオ
先に結論を言います
熊本の中小企業がLarkで効率化するなら、まず「連絡(LINE)」ではなく「紙の記録」から置き換えるのが近道です。日報・点検表・発注メモといった紙をLark Base(表計算に近いデータベース)に移すと、探す時間と転記の手間が一番先に減ります。LINEはすでに回っているので、無理に全部を一度に変えなくて大丈夫です。
なぜ「紙」から手をつけるのか
紙は毎日発生し、毎日探されるからです。現場でよくある3つの手間を挙げます。
- 日報を紙に書き、事務所でExcelに打ち直している
- 点検表がバインダーに溜まり、去年の記録を探せない
- 発注や在庫のメモが人によって書き方が違う
これらは「連絡が遅い」問題ではなく「記録が散らばる」問題です。LINEを変えても解決しません。紙をデジタルの表に置き換えると、入力した瞬間に集計・検索・共有ができます。ExcelとLark Baseの違いはLark BaseとExcelの違いで整理しています。
熊本の現場で「LINE」に起きている問題
LINEは連絡には強いですが、記録の保存には弱いです。熊本の製造・建設・店舗でよく聞く困りごとを挙げます。
- 大事な連絡が雑談に流れて見つからない
- 誰が読んだか分からない(既読が全員分は見えない)
- 退職者のトークが消え、過去のやり取りが追えない
- 写真がどんどん流れて、どの現場のものか分からなくなる
TSMC関連で人の動きが増えた菊陽・合志あたりでは、人の入れ替わりも早くなっています。連絡が個人アカウントに紐づくLINEは、退職とともに情報も消えます。会社のアカウントで管理できるツールに移す価値はここにあります。既読管理の違いはLarkとLINE WORKSの比較が参考になります。
どこから置き換えるか——優先順位の目安
一度に全部変えると現場が混乱します。次の順番をおすすめします。
| 優先度 | 置き換える対象 | 使うLark機能 | 効果が出やすい理由 |
|---|---|---|---|
| 1 | 日報・点検表・在庫メモ | Base(データベース) | 転記と検索の手間が即減る |
| 2 | 現場写真の共有 | チャット+Base | 現場ごとに整理して残せる |
| 3 | 稟議・経費・有給申請 | 承認ワークフロー | 紙の回覧をやめられる |
| 4 | 社内連絡 | チャット | 既読と会社管理で安心 |
| 5 | 打ち合わせ・遠隔確認 | ビデオ会議 | 移動時間を減らせる |
1と2で「記録」を固め、3で「紙の回覧」を消し、4以降で「連絡」を移す流れです。承認の組み方はLarkの承認機能、日報などの自動集計はLark Baseの自動化にまとめています。
料金はどう見ればいいか
Larkには無料プランがあり、有料の「プロ(Pro)」は1ユーザーあたり月額1,420円です(2026年7月30日時点、公式サイトの日本語・円表記)。まず無料で紙の置き換えを試し、人数や機能が足りなくなったら有料に上げる、という進め方ができます。
- ストレージ容量・ビデオ会議の人数上限・無料プランの制限:公式サイトでご確認ください
- チャット・会議・文書・Baseが1つに入るため、複数ツールを別々に契約するより安くなる場合があります
無料でどこまで使えるかはLarkの無料プランはどこまで使えるか、費用対効果の試算は10〜30名の会社の費用対効果にあります。
Larkに向かないケースも正直に書きます
次のような場合は、無理に移さない判断も正解です。
- 取引先とのやり取りがLINE公式アカウント中心で、社内連絡はほとんど発生しない
- スマホ操作に不慣れな社員が多く、まず1機能に絞りたい(その場合は日報のBaseだけで十分)
- すでにkintoneやTeamsが定着し、現場も納得して使えている
熊本県全体のDXの現状は中小企業DX取組率14.6%の意味で触れています。焦らず「一番痛い紙」から一つずつで構いません。
出典
- Lark 公式料金ページ(2026年7月30日確認)
料金・機能は確認日時点の公式サイトの情報です。最新は各公式サイトでご確認ください。
明日からできる一歩
今使っている紙のうち、一番よく探す1枚(日報でも点検表でも発注メモでもよい)を写真に撮り、その項目名を書き出してみてください。それがLark Baseの列になります。ここから始めれば、明日には最初の表が作れます。
よくある質問
Q.LINEをやめないとLarkは使えませんか
やめる必要はありません。まず紙の日報や点検表をLark Baseに移し、連絡はLINEのまま残す進め方ができます。慣れてから社内連絡を少しずつ移せば十分です。
Q.Larkの無料プランだけで現場の効率化はできますか
日報や点検表の置き換え程度なら無料プランで試せます。ただしストレージや人数の上限は公式サイトで確認が必要で、足りなくなったら1ユーザー月額1,420円のプロに上げる形になります。
Q.製造・建設・店舗のどの業種でも使えますか
いずれも紙・LINE・電話の運用が多く、記録を表に移す効果は共通して出ます。現場写真の整理が多い建設、点検表が多い製造、在庫メモが多い店舗と、入り口は業種で変えると導入しやすいです。
Q.スマホしか持っていない現場作業員でも使えますか
Larkはスマホアプリで日報入力や写真共有ができます。最初は入力する画面を1つに絞って渡すと、パソコンに不慣れな社員でも迷いにくくなります。
Q.導入にどれくらい時間がかかりますか
一番よく使う紙1枚をBaseに移すだけなら、当日中に試作できます。全社の連絡まで移すには社内周知が要るので、機能ごとに数週間かけて段階的に広げるのが現実的です。
Q.熊本で補助金を使ってLarkを導入できますか
IT導入補助金などが対象になる場合がありますが、要件は年度で変わります。採択は保証できないため、必ず最新の公募要領で確認してください。熊本で使える補助金は別記事に整理しています。
この記事を書いた人
中田 純平
ツナイデ・ムスブ 代表 / 熊本市
熊本を拠点に、Lark と生成 AI を使った中小企業の業務効率化を支援。 ツールの紹介だけで終わらせず、導入から現場への定着までを対面で伴走している。 この記事の料金・機能は、公開時点の各公式サイトの情報をもとにしています。
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